ALIAS MR. HACKENBACKER
恐怖の空中ファッションショー
ペネロープはデザイナーのフランソワのショーのモデルを引き受けた。ショーで紹介する
ペネロンは絶対にシワになることはなく、一着の洋服がマッチ箱ほどの大きさにたたむ
ことができ、皮素材のように加工しることもできるという、夢の素材である。そんな発明を
狙う人間がいることがわかり、彼女ははフランソワに航空機の中での開演を提案した。
ペネロープがフランソワに紹介した航空機は「スカイトラスト号」という新型航空機だった。実はこの
航空機の安全装置を開発したのがハッケンバッカー博士と名乗るブレインズだったのだ。ペネロ
ープをはじめモデルのマドレーヌ等を乗せてスカイトラスト号はロンドン空港へ向かって飛び立った。
空の上でのファッションショーは順調におこなわれたが・・・
ショーを無事終えると、機長に挨拶へいくといってマドレーヌが姿を消した。そして
悲劇はおこった。コックピットを訪れたマドレーヌは、機長に銃を突き付けると、
サハラ砂漠へ行くように指示したのである。彼女の目的は新素材ペネロンだった。
ペネロープ達の前にはマドレーヌの仲間の男が現れた。ペネロー
プは気づかれないように、国際救助隊本部に緊急連絡を送った。
ブレインズの指示はスカイトラスト号の着陸装置の破壊であった。砂漠への
着陸は無理と判り、スカイトラスト号は結局ロンドン空港へ向かう事となった。
胴体着陸を試みるスカイトラスト号。ブレインズ開発の安全装置は功を奏するのか。